「こどもは、生きた教科書」と言った人がいます。長年こどもたちと関わっている中で、本当にそうだなと思うことがよくあります。
こどもは、大人より体は小さいですし、未成熟な部分もありますが、優れたもの、すばらしいパワーを持っています。
決して大人がこどもより優れているというわけではないと感じます。
しかし、大人は“こどもたちに教えてあげなくちゃ”“ちゃんと育てなくちゃ”と思いがちです。しかし、本当はそうとは限らないのではないでしょうか。
では、私たち大人は、こどもたちとどう接していくとよいのでしょうか?
|
「伝える」
今ある物の名前、知識、ルールなどをちゃんと伝えることは、大事な関わり方です。生まれたての赤ちゃんにとって、見るもの、触れるものが初めてのものばかりです。
親や周りの人が話しかけてくれることにより、物の名前を覚えていきます。親、お友達と関わることで、ルールを覚えていきます。
このように、りんごが赤いということ、犬がワンと鳴くことなど、世の中の概念を学んでいくわけです。この概念は、国、世代、文化などにより異なります。
みなさん、太陽を描くとき、何色を使いますか?日本人は、赤色を使う人が多いそうです。これは、「太陽は赤で描くんだよ。」と知らず知らずに大人に言われている可能性が大きいのです。
必ずしも太陽は、赤色である必要はないです。また黄色である必要もありません。見た人の感じたままでいいとは、思いませんか?
そうはいっても、こどもが絵を描いているとき、太陽を赤色以外で描いていたとしたら、「太陽は赤でしょ。」なんて何気なく言ってしまうことありませんか。
私もこどもたちと絵を描いているとき、その色じゃないと思うんだけど、ということがあります。しかし、その子が感じたことに間違いなどないはずです。
ですから私は、否定はしません。別の色の提案をするなら、「緑色もキレイじゃないかな。」と言うようにしています。
|
よく絵本は、写真や写実的なものを与えた方がよい、という人がいます。絵になると、その人のとらえたイメージが伝わるからという理由だそうです。
確かに、そうかもしれません。ただ、その著者のイメージを知ることもすばらしいことだと思いますので、神経質になることはないと思います。
個人的には、小さいころから本物を見せたり、様々な体験させたりしたいと思っています。「サーカスに行って、1歳の子にもわかるものですか?」と聞かれたことがあります。
わかるかもしれませんし、わからないかもしれません。ただ、必ず何か感じるものはあると思います。その感じたことは、どんなことでも間違いではありません。
その子が感じたことなのです。もしかすると、あなたと異なる考えかもしれません。また、一般的な感じ方と違うかもしれません。しかし、それを否定する権利は誰にもありません。
そんな時は、「あなたはそう感じたのね。私はこう感じたのよ」というコミュニケーションが取れれば、それぞれの考え方を伝え合うことができるのではないかと思います。
そうすれば、概念的ではない、こどもたちだからこその、すばらしい感想、発想や言葉を聞くことができます。そんなとき、見逃さないでください。
初めてのときにしか感じられないこともたくさんあります。こどもたちの初めてのときの言葉、反応から、一緒に感じてみるといいものです。
これが、大人とこどもの「育ち合い」です。このためにも、大人の役割「伝える」ということの重要さを理解してもらえるかと思います。
押し付けるではなく、「伝える」です。
まだまだ、大人の役割があります。それについては、次回さらに深めていきたいと思います。
|
First Walk(ファーストウォーク)
住所:東京都渋谷区笹塚1-60-8-701
TEL:070-5505-8812
URL:http://www.firstwalk.jp/
ブログ:はじめの一歩
奈良教育大学で特別支援教育について学んだ後、保育園、ベビーシッター、病児保育など様々な
保育形態を経験する。2年前、独身であるからこそできるママのサポートがあるはず、
と思い「ファーストウォーク」を立ち上げる。現在、「はじめまして保育アドバイザー」として、
はじめて一時保育を利用されるお子さまのシッティングに力を入れている。
また、同じお部屋での保育サービスがついているママ向けイベントのプロデュースも行っている。
|
 |